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かもめのマリーが頑張って更新するブログ

Teisco Spectrum 5を買いました

かもめのマリーの伊藤です。 

平日の昼下がり、海辺のショッピングモールで上司にコーラフロートとたい焼きを買ってもらったものの、カスタード味2個食うんはけっこうきついなと社会の厳しさを感じている今日このごろ。

 

突然だが、諸兄らは「ビザールギター」というものをご存知だろうか?

ビザールギターとは1950年代から70年代を中心に制作された、独創的なデザインのギターのことである。例えばDanelectroのロングホーンや、VOXのファントムなど。いわゆるストラトレスポールといった定番商品とは違い、形やバランスが少し変わっていたり、スイッチやピックアップが独特だったりとどこか洗練されてない感じが特徴である。

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VOXのファントムをモデルにした東京事変の人のギター。こういう画像を貼るとミーハーのブスが食いつきやすい。

 

bizarreとは「奇怪な」「異様な」という意味である。その名の通り斬新な見た目のビザールギターたちは、色々と斬新すぎたあまりに今では生産終了したり、メーカー自体が倒産したりとその多くが時代の徒花となっていった。

 しかしながらその荒削りとも言える独創性が魅力であり、ビザールギターは今でも根強い人気を博している。

主なメーカーは(主なメーカーというのもおかしいが)日本のTeisco、Guyatone、KAWAI、ヨーロッパではHofner、VOX、アメリカではDanelectroなど。中でも誰もが知ってるビザールと言えば、なんといってもHofnerの500-1だろう。

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(Photo:(C)MPL Communications Ltd.)

ポールマッカートニーのベースといえばこれ。

 

さて、先日こんなニュースを目にした。

http://www.ikebe-gakki-pb.com/new_product/?p=7457

Teisco Spectrum5の復活である。

初めて買ったギターがネックの反りすぎでカブトムシになってからずっとエレキギターを探していた僕にとって、それは天啓ともいうべき知らせだった。

Spectrum5はTeiscoの最上級モデルとして1966年に発売されたギターで、今では国産ビザールギターの象徴とでも言うべき存在である。しかし、発売年に会社が倒産、吸収合併されてしまったため、Spectrum5は生産中止となった。1992年からリイシューが再生産されていたらしいのだが、僕は一度も現物を見たことがなかった。neco眠るのもう一人のギターの人がPVで使ってるのを見て、いつか弾いてみたいと思っていた。

すぐさま楽器屋に行きローンを組んだ。透明のアクリル製のやつはすでに売約済みだった。帰り道のことはよく覚えていない。

 

これがSpectrum5だ…!

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どかーん。

SuiseiNoboAzとかnuitoとかチョモとかSajjanuみたいなバンドが好きなので、僕はもともとJCに繋いでムォ〜〜ンってできるシングルコイルのギターしか探していなかった。

色が白なのもボアズが好きだからだ。

 

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カラフルなスイッチとインパクトのあるピックアップが印象的。この5色のスライドスイッチが「Spectrum5」という名前の由来となっている。そして右側のアメ車っぽいロゴがダサかっこいい。

 

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このスイッチとピックアップは従来のものに改良を加えていて、より現代的でよりシンプルになっている(らしい)。

 

1から5のスイッチでピックアップを切り替える。

青がフロント、緑がセンター、黄色がリア、オレンジと赤でフェイズシフト。

このギター、ツマミはMONOとSTEREOのボリュームのみ。トーンがないというなかなかマッチョな仕様なので、この5つのスイッチを組み合わせて音色を変えていく。

まだ試してないけど、2台のアンプから音を出すためアウトプット・ジャックが2つある。STEREOにすると左右のピックアップ(1.2.3弦側と4.5.6弦側)から別々に出力される。

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必要かどうかは知りません。

 

フェンダーが1958年にジャズマスター、1962年にジャガーを発表していたため、当時は色んな音が出せるような多機能性がSpectrum5にも求められていたのだと思う。

 

そんなかもめのマリーの次のライブは6月24日水曜日!

我々はトリの22時からと遅い時間となっておりますが、ぜひぜひ遊びに来てください!

今後はこのギターでライブしていきます!嘘です!