文化系の男はスタメンの夢をみるか?
スターティングメンバー、僕にとってそれは甘美な響き。思えば今まで、僕は一度も「スタメン」になったことがない。そんな文化系の男はスタメンに憧れる。
大事な試合の時、野球だったら二番打者として監督からの采配を言い渡されたい。厳しいピンチの折、サッカーならDFとして敵のボールに食らいつきたい。試合の後半で、バスケだったら控えの後輩と交代してベンチに戻りたい。
キャプテン、とまでは言わない。それは高望みがすぎる気がする。さすがにキャプテンなんて言い出したら都合の良い妄想癖の変態である。まあ、スタメンも妄想なんですが。それに、決してかっこよくプレイがしたいわけでない。ダサくて地味でも良いのだ。ただ僕は「あいつはスタメン」として他の部員から認められたいのである。試合開始前にレギュラーだけで円陣を組んだり、ミスをしてベンチから「ドンマイドンマイ!」(何故か二回言う)と言われたりしたいのである。マネジャーが差し入れするレモンを輪切りにしたやつを食いたいのである。ジュースとしてでなく、試合中の水分補給としてアクエリアスを飲みたいのである。これは完全に都合の良い妄想癖の変態である。
僕は中学の頃はバスケ部に所属していたのだが、球技は苦手だった。やる気もあんまりなかったのでずっと補欠だった。高校からは文化系のクラブに入ったので、そこからスタメンになることはなかった。文化系ではあまりスタメンという言葉は聞かない。音楽や美術など、一人で完結してしまうものではスタメンは存在しないからだ。吹奏楽部とかだとバリバリやっているところにはあるかもしれないが、それではもはや体育会系である。
今後、自分がスタメンになることはないんだと考えると少し悲しくなった。なので、今の自分のことを無理やりにでもスタメンにして、いくつか考えてみた。これで僕のスタメンコンプレックス(=スタコン)を多少なり解消したい。
1 家のスタメン
生活における大事なレギュラーメンバーである。
炊事や洗濯、掃除などを毎日こなすことでいつのまにかスタメンに抜擢された。
しかし、そもそも一人暮らしなのでスタメンでなければ空き家である。
2 職場のスタメン
一応チームで団結してやっていることであり、これも試合の日(勤務日)に来ていなければ欠勤となるので、当然僕はスタメンである。
さもなければバイトである。
3 バンド(かもめのマリー)のスタメン
かもめのマリーは二人組ユニットなので、僕がスタメン落ちしたら相方ナカイのピアノの弾き語りになります。
4 人生のスタメン
人はみな、自分の人生の主役でありスタメンなんです。
そこにはレギュラーも補欠もなく、みんな違ってみんないいんです。
急にしゃらくさいことを言い出した。これだからスタメンになれないんだと思う。
5 スタ↑メン
ブタメンのイントネーションで。
以上である。
最後のはともかく、どうやら僕もスタメンになっているみたいだ。かなり残念な形ではあるが。
そんなかもめのマリーの次のライブ!
久々なので要チェックしてくれ!
急にダサいミュージシャンみたいになった。
お昼ライブです!in京都!
12月28日(木)@東向日Second Rooms
『Music Color』
op/st 12:00/12:30
adv/door 1500+1d
act...
古熊琴乃
裕麻
日南子
かもめのマリー
我々の出番は最後、14時頃になります。僕はスタメン落ちしないように頑張るので良かったら。
「青春」という言葉は美化されすぎている
ミニマリストは甘え、かもめのマリーの伊藤です。
先日、私用で明治大学を訪れた。
その日は休日だったけど、ちらほらと学生の姿があって、ダサい黒縁丸メガネの男と、寺生まれかと見紛うほど腕に数珠をつけてる男が楽しそうに談笑していた。その少し向こうでは運動部らしいジャージを着た女子大生たちが「あついね」とか言いながら歩いていて、なんだか遠いところに来たような気分になった。数年前までは自分も大学生で、大学という場所には自然に溶け込めていたはずなんだけど、今やその光景を見ていても、「なんか青春っぽいな」とか、そんな年寄りじみたことを考えてしまう。
そんな風に、なんとなく、青春は良いものだと扱われることが多いような気がする。
「青春」という言葉には、甘酸っぱさや、爽やかさや、誰もが一度は経験した淡い恋、みたいな溌剌としたイメージが付きまとっている。
昔、就職活動をしていた頃、とある企業説明会で人事部のおっさんが、暑苦しく仕事のやりがいについて語っていた時に、「僕はもう50歳近いですが、自分は今でも青春だと思っています。」と言ってて、僕はなんとも言えない恥ずかしさを覚えてしまった。
青春って、そんなにいいか?美化しすぎてるんじゃないか?
同じような人はけっこういると思うけど、思い返すと僕には、言葉通りの美しい青春時代なんて1秒もなかった。若い時の失敗や、人間関係のこじれは、青春はいかにも肯定してくれそうだけど、僕にとってそれらはただ苦い思い出となって、未だにしこりのように心に残っている。僕は毎日のようにそれを思い出しては、「なんであんなことになったんだろう」とか「なんであんなこと言ったんだろう」とかいちいち身もだえしている。しかも苦い思い出は無くならない上、今日も新しく更新されている。そんな時に「時をかける少女」を見て、「青春っていいよね」みたいな価値観を押し付けられて不快だったから今の文章を書いている。「女の子が大声で泣く」という細田守がよくやるあの演出もいい加減不快だったのでそれも書く。青春パンクも不快である。下北沢も行ったことないけど不快である(青春パンクの残滓がありそうだから)。「アオハル」なんて、字面だけで最悪である。そもそも青春という言葉を使って不快じゃないのは「青春学園」だけである。「百錬自得の極み」だけである。僕は「百式で河村が客席まで吹っ飛ばされたシーン」でようやく「この漫画おかしくない?」って気づいたんだけど、今思えば「菊丸が二人に!?」の時点でおかしかった。
閑話休題。
青春を盲信して、年食ってもそれに固執してるやつは、つまり「若かったあの頃に戻りたい」ってことなのだろうか。青春なんてそんなにこだわるほどのもんではないと僕は思うのだが、それはただ自分がまだ若いからってだけなのかも知れない。本当に戻ることができないくらい時間が経ってしまった時、同じことが言えるか、というとそこは疑問だが、今は青春なんかより、大人になることの方を楽しみたいと思っている。というか書いてて途中で気づいたけど、いい歳してロックを叫ぶやつに対する感想と内容ほとんど一緒だった。
そんなかもめのマリーの次のライブは大阪です。
7月30日(土)@扇町para-dice
『 Bossa/ Nova vol.10』
op/st 18:00/18:30
adv/door 1500
act...
murmurmoo
CHAINS
NDARICCA
かもめのマリー
チーム中西良太(ac)
未来で待ってる。
「ロックンロール!」って叫ぶやつ
相対性理論の新譜のジャケットが怖い、かもめのマリーの伊藤です。
「スクール・オブ・ロック」という映画を見た。
主人公は、暑苦しすぎるプレイでバンドをクビになった中年無職のデューイ。いい歳して未だにロックンローラーを夢見る彼が、コンテストの賞金目当てに勢いだけで奮闘するというストーリーだ。無理やり新しくバンドを組んで、何も知らないメンバーにロックの本質を熱く伝えるシーンが印象的だった。
爽快でバカっぽく、いい映画だった。ロック、確かにかっこいい。でもデューイみたいな「ロックロックうるさい奴」が周りにいたら絶対すげえバカにすると思う。見終わった時僕は、自分がいつのまにか「ロックンロール」という言葉を正視できなくなっていることに気づいた。ロック、マジでダサい。いつからこうなった。
バンドやってる人間ならだいたい中高生の頃に「ロック」というものに触れる。ビートルズやツェッペリン、エアロスミスやレッチリ、ニルバーナやクイーンを聴き始める。僕も高校生の時にそれらのロックバンドを聴きかじっては、何もわかっていないのに「これがロックか」と知った気になっていた。熱く語れるほど海外のロックバンドに詳しくはなれなかったけど、ロックな音楽にハマっていた当時の僕は今ほど「ロックンロール」とつぶやくことに恥じらいはなかったと思う。しかし成長するにつれ、次第にロックと自分とは剥離していった。ロックは天才がやって成功して、はじめて成立する音楽だ。現実の普通である自分がやりたい音楽とはちょっと違うよな。 ロックロックとうるさいやつは現実が見えていない、ダサい。そんなことを考えるようになった。
ライブでロックを叫ぶのは別にいい。ライブは普段の自分を見失うものだから、ロックしようぜ!みたいなのは純粋にかっこいい。憧れもある。でもデューイのようにいつまでもロックに熱いままでいるのはかなり難しい。今の僕にとって「ロックンロール!」はもはや「海賊王に俺はなる!」みたいなものだ。ところかまわず「海賊王」なんて夢みたいなことを言う奴は、天才じゃなきゃ駄目だ。現実主義なBW(バカロック・ワークス)社の一員であるところの僕にとって、「ロックンロール!」なんて言葉を聞いた日にはつい冷笑してしまう。酒瓶とかぶつけると思う。そうしてそいつらをバカにはしたけど、数年後にそいつらはメジャーデビューしててほしい。そしたら自分を省みて、ステージでロックンロールと叫びながらナイフで自分の頬に傷をつけたい、ついでに手も伸びる。
そんなかもめのマリーの次のライブ、東京です!
6月12日(日)@北参道ストロボカフェ
『オトニヨウヨル』
op/st 18:30/19:00
charge 2000+500(1dr別)
act...
タリエ
ネス
かもめのマリー
金子文香
出番はラスト!20:45からです!
久しぶりのライブです、乞うご期待!
お待ちしてます。
最近聴いてる音楽のこと
ゴリラになりたい、言葉は儚い。かもめのマリーのイトウです。
かもめのマリーやソロとかバンドで一応音楽活動をやってる身ではあるので、僕は音楽がそこそこ好きである。高校時代は日本橋にあるレンタルショップ「K2レコード」に足繁く通っては自分の好みもよくわかってないのに3500円の15枚パックでZUINOSINとかヨルズインザスカイのCDを借りては聴き、ポイント2倍デーに試聴で1時間くらい粘りながらザ・シロップとかイギーポップ狂チャコペンシルズのCDを借りては聴いていた(こないだ久しぶりに行ったら棚の特集されてるバンドがなんも変わってなくてむしろ安心した)。大学時代の軽音サークルでは流行ってたバンドとか流れでいくつも聴いたけど、今考えたらミッシェルガンエレファントとか欠片も好きじゃなかったことに気づいた。その辺でプログレとかブラックメタルとかちょっとかじった、エレクトロニカはそういうフェスに行く知的ぶったオシャレ系が嫌いだったからあんまり聴かなかった(今は聴きたい)。でかいフェスは行ったことないから行きたい。
紆余曲折を経て今はとりあえずタッピング変拍子わあ〜すごい〜みたいなマスロックぽくて気持ち悪くて意味不明な音使ってたら好き、という思考停止のアホになった。
そんな僕が最近好きなバンドを幾つか挙げていく、要するに「こんなバンド聴いてる俺のセンスすげ〜」です、よろしく。
Covet (Yvette Young)
Strandbergの7弦ギターを操るYvette Young女史のスリーピースバンド。
機械みたいなめちゃくちゃ正確な演奏なのにどこか寂しさがあって良い。
去年末に出したアルバムをよく聴いています。
Two million thanks
タイのバンドを聴くようになったきっかけのバンド。
夏にパンゲアにきてたらしいけど行けなかったのでまた来てほしい。
アジア圏のポストロックバンドもっと知りたいと思った。
CHON
ご多分に漏れずテクニカルな演奏なんだけど、主線のメロディは爽やかでオシャレ。
自由自在な曲展開なのにつながりが自然で聴きやすいから気づいたら時間経ってる。
フルアルバム「Grow」はFecking Bahamas(マスロックまとめサイトみたいなやつ)の投票で2015年ベストアルバムになってたので是非聴いてみてください。
ライブもすごい、全員僕より年下だった。
早くゴリラになりたい。
Eadonmm
大阪のトラックメイカー、イードンと読みます。
聴いてるだけで陰鬱になってきてゲロ吐きそうになる感じがめっちゃ好き。
イワシミズでライブする時は入りのSEにしてます。
以上最近聴いてる音楽でした。ちなみにこのブログはごちうさ2期のOP「ノーポイッ!」をエンドレスリピートしながら書きました。
以下宣伝。
かもめのマリーのライブは明日っす!
2月19日(金)扇町para-dice
op/st 18:30/19:00
adv/door 1000+1d500
act...
まつしまようこ
加藤英幸
かもめのマリー
水野智広
五十嵐一秀
我々は3番手20時20分からです〜、良い夜を!
クラシックギターを買った
ブンブンハローユーチューブ、かもめのマリーの伊藤です。
10月23日にかもめのマリー初となる3曲入りのEP「虚の街から」を発売しました!
東京でのライブも、来てくださった皆様ありがとうございました。
これから色んなところにCDを持っていきたいので、見かけた際は良かったら手にとってくださいませませ。
先日、クラシックギターを買った。
近い将来いつかは買おうと思ってはいたが、まさかこんなにパッと買っちゃうとは思わなかった。りんくうのアウトレットでなんかのセールやってたので見に行ったついでの出会いだった。嬉しい。
これです。
Raimundoの660Eというエレガット。ケースの渋さ。
ネックの接着不良で修理したあとのある訳ありのものだったので、新品で定価23万くらいするやつが7万くらいになっていた。そこから粘ったら59800円になった。
2、3万の入門用のやつを改めて買うのもなんだと思い、弾いた感じ修理したところも音には影響なさそうだったし、俺七尾旅人好きだし、クラギってあんまりカッタウェイのがなさそうだし、と思って全く知識は無かったけど購入を決めた。
帰ってからクラシックギターについていろいろ調べてみたけど良い買い物だったと思った。「島村楽器 ギター」で調べてみたらやたらとディスられてたけど、そのあと「イシバシ楽器」「イケベ楽器」も同じようにディスられてたのでこんなもんかと思った。
Raimundoって島村の代理店ブランドってことになってるけど、一応ちゃんとスペイン製なのだろうか。調べても島村サイドの記述ばかりだったので騙されているのか、なんでもいいけど。
表板がレッドシダー、側板と裏板はローズウッドで裏は合板。流石にオール単板になると量産品でも30万くらいからじゃないとなかった。プリアンプはフィッシュマンのアコギ用のやつ。
クラシックギターって高いやつはすごいらしく、高級品になると楽器制作者の名前で決めるらしい(それでもクラシック界では安い楽器だそうです)。ネットで調べてると、お高くとまったクラシックおじさんたちが説教っぽく手工で作られたギターの素晴らしさを語ってる記事が目についた。
普段クラシックギターなんて弾かないから、練習してると左手の親指の処遇に困った。
いつもならF F# Gとかで使っていた親指も、クラシックギターではそのネックの太さゆえ届かない。いや、無理をすれば届くのだが、郷に入っては郷に従いたい。弦は太くて優しく押さえないときれいに鳴らず、ボディも薄いためあんまり乱雑に扱うとすぐ壊れそうだったので気をつけたい。クラシックギター弾いたあとにSpectrum5を弾くと、「女子の手首かよ…」ってなった。
このギターはソロでステージに立つ時とかに利用したい、かもめのマリーでは使う機会がない。そもそも伴奏に使うものじゃないらしいけど。
最後に宣伝っす。
かもめのマリーがEPを出しました、「虚の街から」という3曲入りのCDです。
「かもめのマリー/虚の街から」
収録曲
1.虚の街から
2.メトログラム
3.星に唄えば
KMM-3670 ¥500
すごいいいので良かったら!
次のライブは12月20日(日)、東向日Second Roomsです〜。
年内最後なんで、ぜひぜひきてちょ。
MVを作った
23歳で未だに実家、当然沸かない生活の実感。
かもめのマリーの伊藤です。
最近、両親が健康状態を気にしてか食卓には減塩の調味料が並ぶようになった。
人生ごとうす味になっていくかと思ったけど、減塩コンソメは意外とおいしかったのでおすすめっす。
さて、先日かもめのマリーがMVを公開しました。
全世界の人に見てもらいたい。
監督は前作「ハニーちゃん」の時にもお世話になった才女、コムラマイさん。
こんなポンコツユニットの我々に対し優しく、そして頼もしく制作して頂きました。感謝、感に次ぐ謝です。そして、出演してくださったウメモトさん、オカモトさん、リサさんも素晴らしい演技ありがとうございました…某映画サークルには足を向けて眠れません。
今回のMVでは我々も演奏シーンで出演しています、撮影の様子。
優しそうに見られたいのでこの日のために無印のシャツを買ったかもめのマリー。
普通は曲に込めた熱い気持ちとかを長々と余計な改行入れて綴ったりするんだろうけど、減塩気味だし気力体力語彙力がないので一言だけ。
1サビの「横断歩道を渡る俯瞰のシーン」半端なくない?
良かったら一度ご覧になってくださいな。
今後のライブっす。
10月21日(水)@南堀江knave
op/st 18:00/18:30
adv/door 2000/2500
act...
杉江俊輝
かもめのマリー
こんそめぱんち☆木村
大浦史記(GiNkS)
坂上敦志
東京にも行きます。
10月23日(金)@北参道ストロボカフェ
『おとのなるほうへ』
op/st 19:00/19:30
charge 2000+1D
act...
areas
カエルバナシ
かもめのマリー
ヒトツシタ・ヒトツウエ
ではまた。
こわれもの
かもめのマリーの伊藤です。
最近あんまり本読んでないなと思い読書メーターを始めた。月に7冊読んだら日本の読書人口の上位4%に入れると聞いたから、移動時間とかにこまめに文庫本を開くようにしている。
片っ端から本読んでは「読了」と登録しているんだけど、努力の末いつか自分が読書好きの十刃とかに入ってたとしてもスカウターもないから敵の戦闘力がわからないし、自分のマーズランキングも確かめようがない。月に7冊という数もその一冊が夢野久作全集とかだと損じゃないか、ハリーポッターの文庫版だと得じゃないかとか思うと眉唾もいいところなので、結局あまり気にせずだらだらと読んでいる。久しぶりに読書するようになったもんだから、勘を取り戻すまで文章を読んでても脳に情報が入らなくて同じところを何度か読み返したりした。
せっかくSNSに登録したんだから書評とか書いて見知らぬ読書家と交流でもしたら楽しそうだなとは思うが、なんか感想文ってこっ恥ずかしくて面倒だから読んだら「読了」の判を押して放置する。そんなに意識高い本読んでないけど、確かにアウトプットって難しいなと思う。
よかったら皆さんおすすめの本教えてください。
さて、ここまでは前置き。
数日前、驚きのニュースがあった。
イエスのベーシスト、クリス・スクワイアの訃報。昨年11月のイエス来日公演での爽快な姿を見ていた自分にとっては、本当に予想もできない知らせだった。
あの凄すぎた来日公演を見て、「クリスがイエスというバンドの屋台骨なんだな」と強く感じたことを思い出した。ベースのことはよくわからないのにそう感じたのは、きっとあの力強いコーラスを聞いたからだと思う。コーラスでのクリスの存在感が、イエスのサウンドを形作っていたんだなとその時に気づいた。めちゃくちゃ声出てたもん、腹から。
どっかのブラック企業くらいメンバーの入れ替わりが激しい(一回南北朝時代があった)イエスのWikipedia、メンバーの変遷を見てみる。
年 | ボーカル | ギター | キーボード | ベース | ドラムス |
---|---|---|---|---|---|
1968–1970 | ジョン・アンダーソン | ピーター・バンクス | トニー・ケイ | クリス・スクワイア | ビル・ブルーフォード |
1970–1971 | スティーヴ・ハウ | ||||
1971–1972 | リック・ウェイクマン | ||||
1972–1974 | アラン・ホワイト | ||||
1974–1976 | パトリック・モラーツ | ||||
1976–1980 | リック・ウェイクマン | ||||
1980–1981 | トレヴァー・ホーン | ジェフリー・ダウンズ | |||
1981–1983 | 事実上の解散中 | ||||
1983–1989 | ジョン・アンダーソン | トレヴァー・ラビン | トニー・ケイ トレヴァー・ラビン (スタジオのみ) |
クリス・スクワイア | アラン・ホワイト |
1990–1992 | トレヴァー・ラビン スティーヴ・ハウ |
トニー・ケイ リック・ウェイクマン |
アラン・ホワイト ビル・ブルーフォード |
||
1993–1994 | トレヴァー・ラビン | トニー・ケイ トレヴァー・ラビン |
アラン・ホワイト | ||
1995–1997 | スティーヴ・ハウ | リック・ウェイクマン | |||
1997 | スティーヴ・ハウ ビリー・シャーウッド |
ビリー・シャーウッド (スタジオのみ) | |||
1997–2000 | イゴール・コロシェフ | ||||
2000 | スティーヴ・ハウ | ||||
2001–2002 | トム・ブリズリン (ツアーのみ) | ||||
2002–2004 | リック・ウェイクマン | ||||
2004 | トレヴァー・ラビン | トレヴァー・ラビン スティーヴ・ハウ |
ジェフリー・ダウンズ | ||
2004–2008 | 活動停止 | ||||
2008–2010 | ベノワ・ディヴィッド | スティーヴ・ハウ | オリヴァー・ウェイクマン | クリス・スクワイア | アラン・ホワイト |
2011-2012 | ジェフリー・ダウンズ | ||||
2012-現在 | ジョン・デイヴィソン |
ベースだけがずっと変わっていない。
そんな唯一無二のベースがいなくなったって意味でも、今回の訃報はとても残念なことだ。
きっとイエスはまだまだ活動を続けるだろうし、最終的にはメンバー変わりすぎてイエスという一つの概念になってそうだけど、もうクリス・スクワイアのベースは見られない。
バンドって本当にいつどうなるかわからないから「ああ一度くらいライブ見に行っておけば良かった」と後悔することがないように、好きなバンドのライブにはもっと行っとこうと改めて思った。
そんな感じなんで皆様、かもめのマリーのライブにも是非一度来てみてください。
だってバンドなんて、淡く脆いこわれものだから…(ここで雲ひとつない空を見上げる)。
かっこよくうまいこと言ったところで、かもめのマリーの次のライブっす!
7月17日(金)@南堀江knave
op/st 18:00/18:30
adv/door 2000/2500
act...
あきいちこ
かもめのマリー
橘田ほのか
石田友美子
我々はトリっす!21時頃から!
華金のお供に是非是非、マジでいっぺん見に来てくれ〜〜意外と変拍子の曲多いから〜〜